江戸から東京BLog
2010年8月10日火曜日
三田村鳶魚の世界
もえ20
年前になるかな、
中公文庫から36冊の江戸文庫三田村鳶魚のシリーズが出ました。何とかしてこの大作を読破して少しでも江戸文化の真髄を粋を感じ取りたいという気持ちはそのときからいつも燃え上がっていました。その昔何冊か本棚に積読し揃えていましたが引越しの時古本屋に打ってしまったという苦い忸怩たる思いが甦ってきました。何で古本屋に処分したのか自分でもわからないが、とにかくこの文庫本は読みづらいところがあって漢文の知識がないと充分理解出来ず読みづらいという思いもあったかもしれない。改めて今神田と荻窪等の古本屋で購入し揃え始めています。今は我慢して読み続けることを第一義として蒸し暑い毎日この文庫本に挑戦し読書中です。
2010年6月19日土曜日
山田風太郎の世界 魔界転生 上下 ⑥⑦
この作品は風太郎先生の第15作目に当たる。誰しもが認める忍法小説の最高傑作です。そもそもは新聞連載小説として昭和39年12月から昭和41年2月まで計430回に分けて掲載されました。文庫本で2回目の精読しました。1回目のあの興奮がまた甦ってきました。隻眼柳生十兵衛と魔界転生衆7人との戦いの物語。家康の第10子の紀州和歌山候頼宣の天下覆滅の大陰謀に1人立ちはだかる十兵衛が大死闘を繰り広げるのです。
2010年5月30日日曜日
山田風太郎の世界 忍法八犬伝④
曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」の大作を現代の天才作家がどのように作品化するのかと興味は尽きない。読み終えて間違いなく面白かった。あきれ返った奇想天外の忍法を使って里見家を取り潰そうとする大越所と本多佐渡守正信の戦いに八犬士が勝利を収めるというストりーは、作品の単なるパロディー化でなくて全く風太郎世界の別バージョンの作品に仕上がっているから天才だ。安房里見家に代々伝わる八顆の宝珠。将軍に献上される予定だったこの珠が、服部半蔵ひきいる伊賀組の手によって盗まれてしまう。里見家の取り潰しを狙う幕府の重鎮・本多佐渡守の陰謀である。九月九日の期日までに珠を取り返さなければ、お家断絶は免れない。
2010年5月23日日曜日
山田風太郎の世界 伊賀忍法帖③
風太郎先生の忍法作品の第11作目で
昭和39年に刊行されました。
この作品も瞬く間にペストセーラーとなりました。とにかく面白い。風太郎の世界ではいつも忍者が時の権力者に使われて権力者の意のままに葬られ死んで行くのである。風太郎はこの忍者に光を与え愛しんでいるのです。「甲賀忍法帖」は甲賀忍者と伊賀忍者との10人対
10人のトーナメント方式の戦いでしたが、この作品は1人のヒーロー対多数の敵という方式の作品でした。戦国時代から江戸時代にかけて、別に根来派という一派がいて、この作品は7人の根来流忍法僧とヒーロー笛吹城太郎との死闘の限りを尽くした痛快巨編です。
江戸から東京へ(八) 小石川
矢田挿雲の最後の8冊目です。8冊目は平成11年版新版を購入しました。 写真は旧カバーです。後楽園を中心に、徳川頼房、水戸黄門にまつわる数々のエピソード、茗荷谷、白山、音羽にのこる史跡・史話、切支丹屋敷をめぐって幕府の異教徒弾圧の歴史を展開するなど、小石川にのこる江戸生活を描き出す。新版は字体が大きく読みやすいことと写真が旧版に比べて豊富なので新版を揃えることにしました。もう一度最初から新版で読破したいと思っている。
江戸から東京へ(七) 深川(下)
花柳気質の粋をもって任じた羽織芸者、いなせな鳥追娘、娘義太夫の流行を初め、梅暦の春水と 田舎源氏の種彦、寺門静軒の江戸払いなで、天保の改革に揺らぐ辰巳の里を中心に深川江戸っ子の風俗と生活を物語っています。
2009年11月28日土曜日
江戸から東京へ(六) 向島・深川(上)
向島の花暦、三囲神社縁起、長命寺と言問団子、百貨園の堂摺連、小松島の由来、水神の森、柳北の四顧開花桜、富岡八幡宮、永代橋墜落の椿事、芭蕉庵の跡、御材木蔵など、隅田河畔は向島・深川を中心に、興味溢れる瀟洒な江戸趣味を展開する。
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