本所番場に仮宅した蘭方位伊東玄朴の活躍を初め、シーボルト事件、相次ぐ外国使節の来朝、吉田松陰の密航、唐人お吉、ジョン万次郎の話など、風雲急を告げる幕末の世相と庶民の日常を巧みに描く東京歴史散歩。特に阿部伊勢守正弘の人物像の話は面白かった。色々なエピソードから最も粋な閣老として描いている。名宰相としては、寛政の改革の白河楽翁(松平定信)も、天保の改革の水野忠邦越前もあるが、政治上には、虚名よりも実績を尊び、私生涯には、寛大仁怨の徳をしき男からも女からも慕われ、花も実もある39年の短い生涯の側面に、桜餅屋の看板娘が、寄り添うとろなどはほかに真似人がない。
2009年11月3日火曜日
江戸から東京へ(五) 本所(下)
本所番場に仮宅した蘭方位伊東玄朴の活躍を初め、シーボルト事件、相次ぐ外国使節の来朝、吉田松陰の密航、唐人お吉、ジョン万次郎の話など、風雲急を告げる幕末の世相と庶民の日常を巧みに描く東京歴史散歩。特に阿部伊勢守正弘の人物像の話は面白かった。色々なエピソードから最も粋な閣老として描いている。名宰相としては、寛政の改革の白河楽翁(松平定信)も、天保の改革の水野忠邦越前もあるが、政治上には、虚名よりも実績を尊び、私生涯には、寛大仁怨の徳をしき男からも女からも慕われ、花も実もある39年の短い生涯の側面に、桜餅屋の看板娘が、寄り添うとろなどはほかに真似人がない。
2009年10月15日木曜日
江戸から東京へ(四) 本所(上)
2009年9月27日日曜日
江戸から東京へ(三) 浅草(下)
2009年9月6日日曜日
江戸から東京へ(二) 浅草(上)
江戸から東京へ(一) 神田 日本橋他
随分前に購入して積読していた文庫本。管財室に勤務していた当時「江戸時代」に興味を持ち出して、同僚の斎藤氏と二人で休みにあちこっちと江戸の下町を散策しました。そんなある日上野の本屋でこの中公文庫を見つけ即購入しました。今は絶版になっており、貴重な8冊です。あの時から15年。今回初めて通読しました。この本の作者矢田挿雲をはじめて知りました。博学で碩学なユーモアのある文章に魅了されました。今この本に導かれまた江戸の町を散策しようという気持ちになっています。この文庫本をカバンに入れてひとりで歩く気分は爽快なもので、私の江戸時代に帰った気分になります。私の江戸時代というのは今まで自分が映画とか小説とかで覗いた江戸への私なりのおぼろげながらのイメージがあるからなのです。それは老若男女の上から下までの厳しい士農工商の世界での生き生きとした人間のエネルギーを感じているからなのです。一言でいえば「イキナ文化」というか「粋の文化」が最高に花開いた明るさに果てし無い憧れをもっています。この本はそんな江戸から東京への庶民生活を描いてくれました。今度は精読して挿雲先生の想いを少しでも感じ取りたいものです。
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